マイクロソフトは2025年3月11日(現地時間)、**Windowsの月例セキュリティ更新プログラム(2025年3月分)**を公開しました。
今回のアップデートには、「緊急」レベルの脆弱性が含まれており、特に**「リモートコード実行(RCE)」の脆弱性**が修正されています。
Windows 11やWindows 10、Windows Serverにも影響を及ぼすため、特別な理由がない限り、できるだけ早くアップデートを適用することが推奨されます。
本記事では、今回の脆弱性の詳細、更新を放置した場合のリスク、手動でアップデートを適用する方法を解説します。
Contents
2025年3月のWindowsアップデートの概要

マイクロソフトは毎月、Windowsのセキュリティ更新プログラムをリリースしています。
2025年3月の更新では、特に「緊急」レベルに分類される深刻な脆弱性が含まれており、すべてのWindowsユーザーに対して速やかなアッ
プデートが推奨されています。
影響を受けるWindowsバージョン
✅ Windows 11(24H2/23H2/22H2)
✅ Windows 10(22H2)
✅ Windows Server 2025(Server Core installation を含む)
✅ Windows Server 2022, 23H2(Server Core installation を含む)
✅ Windows Server 2019/2016(Server Core installation を含む)
これらのバージョンを使用している場合は、できるだけ早くアップデートを適用することを推奨します。
今回の脆弱性の内容(リモートコード実行のリスク)

今回修正された脆弱性の中でも特に危険なのが、「リモートコード実行(RCE)」の脆弱性です。
リモートコード実行(RCE)とは?
「リモートコード実行」とは、攻撃者が遠隔からPCにアクセスし、不正なコードを実行できる状態になる脆弱性のことです。
RCEが悪用されるとどうなる?
✅ マルウェアの感染(攻撃者がウイルスを仕込む可能性)
✅ 個人情報の漏洩(保存しているデータやログイン情報が盗まれる可能性)
✅ PCの遠隔操作(知らないうちに攻撃者に制御されるリスク)
特に、企業や公的機関のシステムに対する攻撃の危険性が高まるため、組織単位での対応も重要です。
アップデートを適用しない場合のリスク

✅ サイバー攻撃の対象になる可能性
→ Windowsの脆弱性を狙った攻撃が増加しており、アップデートをしないと標的にされる可能性がある。
✅ ウイルス感染のリスクが高まる
→ Windowsの脆弱性を利用したマルウェアが拡散する可能性がある。
✅ システムが不安定になる可能性
→ セキュリティホールを突かれた場合、Windowsの動作が不安定になる可能性がある。
特に、企業や自治体のシステムでアップデートが適用されない場合、機密情報の漏洩やサーバー攻撃のリスクが高まるため注意が必要です。
Windows 11 / 10 の手動アップデート方法

通常、Windows Updateが自動適用されますが、手動で更新することも可能です。
手動でWindows Updateを適用する方法
Windows 11 / 10 の場合
- スタートメニューを開く
- 「設定」→「Windows Update」を選択
- 「更新プログラムの確認」をクリック
- 「ダウンロードとインストール」を実行
- PCを再起動し、アップデートを適用完了
Windows Server の場合
- 管理者アカウントでログイン
- 「サーバーマネージャー」→「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムの確認」→「ダウンロードとインストール」
- 再起動を行い、アップデートを完了する
アップデート適用後のバージョン確認方法
Windows 11 / 10 の場合
- **「スタート」→「設定」→「システム」→「バージョン情報」**を開く
- 「Windowsの仕様」から最新のバージョンが適用されているか確認
Windows Server の場合
- 「winver」コマンドを実行(Windowsキー + R → winver → Enter)
- 最新のOSビルド番号と更新履歴を確認
アップデート適用後の注意点

✅ アプリの動作確認を行う
→ 一部のアプリケーションで互換性の問題が発生する可能性があるため、業務で使用しているアプリの動作を確認する。
✅ 再起動を忘れずに実施
→ Windows Updateを適用後、再起動をしないと完全に適用されないため注意。
✅ 万が一、不具合が発生した場合の対応
→ 「設定」→「Windows Update」→「更新履歴の表示」→「更新プログラムのアンインストール」で、問題のあるアップデートを削除することも可能。
まとめ
- 2025年3月のWindowsセキュリティ更新プログラムでは、「緊急」レベルの脆弱性が修正
- 特に「リモートコード実行(RCE)」の脆弱性が危険で、攻撃者がPCを遠隔操作するリスクがある
- Windows 11、Windows 10、Windows Server も影響を受けるため、早急なアップデートが推奨
- 手動で「Windows Update」から更新プログラムを適用可能
- 適用後はPCを再起動し、最新バージョンを確認することが重要
参考情報URL(マイクロソフト公式)
📍 マイクロソフト公式|Windows Updateの最新情報
https://www.microsoft.com/ja-jp/security/
📍 Windows 11 の更新プログラム情報
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/