Windows11で他のPCやNAS(ネットワークHDD)、プリンタなどにアクセスしようとすると、「ネットワーク資格情報の入力」というダイアログが表示されることがあります。
「ユーザー名とパスワードが分からない」
「毎回入力を求められて面倒」
「資格情報ってどこで設定するの?」
といった悩みは非常に多く、正しく理解して対処しないとネットワーク共有が使い物にならないことも。
この記事では、
- ネットワーク資格情報とは何か?なぜ必要なのか?
- 入力を求められる代表的なケースと原因
- 毎回聞かれないようにする設定方法
- 資格情報の確認・解除・保存方法
を、Windows11の仕様に基づいて深掘りして解説します。
Contents
ネットワーク資格情報とは?どんなときに入力を求められる?
「ネットワーク資格情報」とは、**LAN内の別PCやNASにアクセスする際のユーザー認証情報(ユーザー名とパスワード)**のことです。
入力が求められる代表的なケース:
- 他のWindows PCの共有フォルダにアクセスしようとしたとき
- NAS(SynologyやBuffaloなど)に接続するとき
- ネットワークプリンタの一部設定を変更するとき
なぜネットワーク資格情報の入力が必要になるのか?
Windowsではセキュリティの観点から、共有先に保存されたフォルダやリソースにアクセスする場合は、原則として相手側のユーザーアカウントを使用した認証が必要です。
- ローカルアカウントのユーザー名/パスワード
- Microsoftアカウントを使っている場合は、そのログイン情報
- NASの場合はその機器に設定されている認証情報
ネットワーク資格情報を入力しても毎回求められる原因と対処法

原因①:資格情報が保存されていない
→ 資格情報マネージャーに手動登録することで、毎回の入力を省略できます。
手順:資格情報を保存する
- 「コントロールパネル」→「ユーザーアカウント」→「資格情報マネージャー」
- 「Windows 資格情報」→「Windows 資格情報の追加」
- 相手先のPC名またはIPアドレス、ユーザー名、パスワードを入力
原因②:パスワードが間違っている or 空白になっている
→ アクセス先PCで「パスワードのない共有」が有効だと認証失敗することも。
必ずパスワード付きのアカウントを使用しましょう。
資格情報を削除・解除する方法
資格情報が間違って登録されている場合や、再設定したい場合は以下の手順で削除します。
- 資格情報マネージャーを開く(上記と同様)
- 「Windows 資格情報」を選択
- 不要な接続先をクリック →「削除」
→ 次回アクセス時に再入力を求められます。
ネットワーク資格情報のユーザー名/パスワードを確認するには?

確認方法①:相手PCのローカルアカウントを確認する
- アクセスされる側PCで「設定」→「アカウント」→「ユーザー」
- ローカルアカウントの名前と、ログインパスワードを確認
確認方法②:NASの管理画面で確認
- NASの場合は、製品ごとの管理画面でユーザーアカウント設定を確認
→ Windowsの「資格情報マネージャー」ではパスワードは伏せられて表示され、確認できません。
必要に応じて再設定してください。
よくある質問(FAQ)

Q. ネットワーク資格情報が分からない場合はどうすれば?
→ アクセス先のPCにログインしているユーザーの「ユーザー名」と「ログインパスワード」が必要です。
空白のパスワードではうまくいかないことがあります。
Q. 資格情報を一度保存したのに毎回聞かれるのはなぜ?
→ 相手PCのIPアドレスがDHCPで変わっていたり、パスワードを変更している可能性があります。資格情報を削除して再登録してください。
Q. 「資格情報が正しくありません」と表示される
→ ユーザー名に間違いがあるケースが多いです。
例: PC名\ユーザー名
の形式で入力してみてください。
まとめ|Windows11でネットワーク資格情報の入力が毎回出る場合は、資格情報マネージャーでの保存がカギ
- 「ネットワーク資格情報」とは、相手PC/NASにアクセスする際の認証情報のこと
- 毎回入力を求められる場合は「資格情報マネージャー」への登録が効果的
- ユーザー名・パスワードは相手のPCに存在する有効なアカウントを使う
- 間違った資格情報は削除して再登録が推奨