iPhoneやiPadを使っていて、
「iCloudのバックアップって実際なにが含まれるの?」
「何が保存されないの?」
と疑問に思ったことはありませんか?
実際、iCloudバックアップには含まれるもの・含まれないものが明確に分かれており、知らずにトラブルになるケースも少なくありません。
この記事では、
- iCloudバックアップに含まれるもの・含まれないもの一覧(表付き)
- 写真やアプリデータはどうなるのか?
- iCloudストレージ容量を節約する方法
- バックアップから復元する方法(手順付き)
- バックアップがうまくできないときの対処法
- iCloudの“バックアップのバックアップ”は可能か?(←追加)
まで、iPhone/iPadユーザーが知っておくべき情報を網羅して深掘り解説します。
Contents
iCloudバックアップに「含まれるもの」「含まれないもの」一覧表(2025年時点)
項目 | 含まれるか | 備考 |
---|---|---|
端末設定(Wi-Fi、壁紙、一般設定) | ○ | 端末の環境を丸ごと保存 |
ホーム画面・アプリ配置 | ○ | フォルダ構成・Dock配置も保存 |
メッセージ(iMessage/SMS/MMS) | △ | iCloudメッセージをONにしている場合、別途iCloudで同期。OFFだとバックアップ対象 |
アプリのデータ | ○ | アプリ自体ではなく、データ部分を保存 |
写真・動画 | △ | iCloud写真がONならバックアップされない(別管理) |
健康データ・ホームデータ | ○ | iCloudキーチェーンや2FAが有効な場合に暗号化されて保存される |
Apple Watchのバックアップ | ○ | iPhoneに連携してバックアップされる |
Face ID / Touch ID 設定 | × | セキュリティ上保存されない |
Apple Payの設定/カード情報 | × | セキュリティ上保存されない |
音楽/映画(Apple Music, iTunes) | × | 再ダウンロード可。iCloudに保存されない |
App本体(アプリ自体) | × | App Storeから再ダウンロードされる |
メール(iCloudメール) | × | iCloudメールはIMAP形式で別途クラウド管理 |
✅ 補足:「iCloud写真」や「iCloudメッセージ」は“iCloudバックアップ”とは別管理(クラウド同期型)です。
iCloudバックアップとiCloud同期の違いを理解しよう

● iCloudバックアップとは?
→ iPhone/iPadを丸ごと1つのスナップショットとして保存する機能(復元用)
● iCloud同期(iCloud写真・メッセージなど)とは?
→ デバイス間でリアルタイムに同じデータを共有・反映させる機能(例:写真を1枚削除すれば、全端末から消える)
⚠ iCloud同期は復元時の“バックアップ”にはならないため注意!
iCloudストレージ容量がいっぱい…何を消せばいい?
iCloudの無料ストレージは5GB。これでは写真・ビデオ・アプリのバックアップだけで一杯になります。
ストレージ節約テクニック:
- 写真のiCloud同期をオフにして、PCなどにバックアップしておく
- アプリ単位でバックアップ対象から除外
- 設定 → Apple ID → iCloud → 「ストレージを管理」 → 「バックアップ」
- 古いデバイスのバックアップを削除
- 使っていないiPhone/iPadのバックアップが残っている場合あり
iCloudバックアップから復元する方法(初期化/新端末時)

手順(iPhoneの初期化後 or 新端末セットアップ時)
- 「Appとデータ」画面で「iCloudバックアップから復元」を選択
- Apple IDでログイン
- 復元したいバックアップの日付を選ぶ
- 自動でアプリ・設定・データが復元される(所要30分〜2時間)
✅ Apple WatchのペアリングやWalletの再設定は手動で必要になる場合あり。
iCloudバックアップができないときの原因と対策
症状 | 原因 | 解決方法 |
---|---|---|
「バックアップを作成できません」 | ストレージ不足 | 不要なデータ削除/iCloud+にアップグレード |
バックアップ項目がグレーアウト | 電源 or Wi-Fiに接続されていない | 充電・Wi-Fi接続状態で再試行 |
毎日自動でバックアップされない | バックアップ設定がオフ | 設定 → iCloud → バックアップ → 自動作成ON確認 |
iCloudの「バックアップのバックアップ」はできる?
結論から言うと、iCloudバックアップ自体を別の場所に“複製”することはApple非推奨ですが、以下のような方法があります:
方法①:MacまたはWindowsで“ローカルバックアップ”を取る
- Finder(Mac)またはiTunes(Windows)を使い、PCに完全バックアップ
- iCloudより細かく保存でき、暗号化も可能
方法②:外部アプリやiMazingなどのサードパーティツール
- iPhoneのバックアップをファイル単位で抽出・保存可能
- 一部有料。信頼性のあるツールを選ぶことが重要
✅ セキュリティを考えるなら、iCloud+ローカルバックアップの二重体制がベスト
よくある質問(FAQ)

Q. iCloud写真をONにしていてもバックアップは必要?
→ はい。
iCloud写真は同期機能のため、誤削除に備えて別途バックアップ推奨です。
Q. iCloudバックアップは毎日取ってくれる?
→ iPhoneがロック中・充電中・Wi-Fi接続中のいずれかで、1日に1回自動で作成されます。
Q. LINEのトーク履歴はiCloudで保存される?
→ LINEアプリ内で「iCloudにバックアップ」を設定していれば保存されます。
アプリ単体の設定が必要です。
まとめ|iCloudバックアップの限界と活用法を理解して賢く運用しよう
- バックアップされるもの・されないものを正確に把握することが重要
- iCloud写真やメッセージは“同期”であり、バックアップとは別物
- ストレージ節約やローカルバックアップとの併用で安心度アップ
- トラブル時の復元やデバイス移行にも柔軟に対応可能
→ iCloudを正しく使いこなせば、Apple製品はもっと便利になります。
バックアップの仕組みを理解し、必要な設定を整えておきましょう!
🔗 参考リンク
- Apple公式:iCloudバックアップの対象と内容
- Apple公式:iCloudストレージを管理する
- Apple公式:iCloudバックアップを復元する方法
- iTunesまたはFinderでiPhoneをバックアップする