Excelで強力な検索機能を提供する【XLOOKUP関数】。
この記事では、「excel xlookup関数 見つからない場合」というサジェストに基づき、**見つからないときの処理方法(エラー回避・代替表示など)**を徹底解説。
さらに、XLOOKUPの基本構文や応用的な使い方、従来のVLOOKUPとの違いまで、初心者にもわかりやすく深掘りしていきます。
Contents
XLOOKUP関数の基本構文
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り値範囲, [見つからない場合], [一致モード], [検索モード])
引数 | 内容 |
---|---|
検索値 | 探したい値(例:IDや商品コードなど) |
検索範囲 | 検索するセル範囲(縦・横両方OK) |
戻り値範囲 | 検索値に一致したとき返す値の範囲 |
見つからない場合 | (省略可)見つからなかったときに表示する値 |
一致モード | 0=完全一致(既定)、-1=未満最大、1=超過最小、2=ワイルドカード一致 |
検索モード | 1=先頭から検索、-1=末尾から検索、2=バイナリ検索(昇順)、-2=バイナリ検索(降順) |
XLOOKUPで「見つからない場合」の処理方法

方法1:エラーメッセージを指定する
=XLOOKUP("A001", A2:A10, B2:B10, "該当なし")
→ 「A001」が見つからなければ「該当なし」と表示されます。
方法2:空白を返す(ブランクを表示)
=XLOOKUP("A001", A2:A10, B2:B10, "")
→ 該当なしの場合はセルを空欄にして見た目をスッキリさせられます。
方法3:IFERRORとの組み合わせ(非推奨)
XLOOKUPでは[見つからない場合]
引数で代替値を直接設定できるため、IFERRORは基本的に不要です:
=IFERROR(XLOOKUP("A001", A2:A10, B2:B10), "該当なし")
見つからない理由と確認ポイント
原因 | 確認方法・対処法 |
---|---|
データに余計な空白がある | TRIM() 関数で空白を除去 |
検索範囲が異なるシート | 範囲指定が正しいか確認 |
曖昧な文字(全角・半角違い) | CLEAN() や UPPER()/LOWER() で整形 |
セル形式が異なる(数値/文字列) | ISTEXT() や ISNUMBER() で形式を確認 |
XLOOKUPのワイルドカード対応
*
(任意の文字列)や?
(任意の1文字)が使える
=XLOOKUP("*山田*", A2:A10, B2:B10, "該当なし", 2)
→ 「山田」を含む文字列を検索(一致モード=2
に設定するのが重要)
XLOOKUPとVLOOKUPの違い(比較表)

比較項目 | XLOOKUP | VLOOKUP |
---|---|---|
左→右だけでなく両方向検索可 | 〇 | × |
列番号不要 | 〇 | ×(列番号が必要) |
範囲変更の影響 | 少ない | 多い(列番号ズレのリスク) |
見つからない時の値指定 | 〇(引数で直接) | ×(IFERROR併用が必要) |
ワイルドカード対応 | 〇(一致モード=2 指定) | △(完全一致必須) |
応用編:部分一致でデータを検索
=XLOOKUP("*東京*", A2:A20, B2:B20, "なし", 2)
→ 「東京」が含まれていればその行のB列データを返す。
注意:一致モードに必ず「2」を設定しないとワイルドカードが無効になるので注意しましょう。
よくある質問(FAQ)

Q. 検索対象が空欄のときはどうなりますか?
→ 空白セルに対しては、検索値が空白でない限りマッチしません。
Q. 見つからなかった場合の出力を非表示にできますか?
→ ""
を代替値にすれば、表示上は非表示にできます。
Q. 複数条件の検索はできますか?
→ XLOOKUP
単体では不可。
FILTER
やINDEX/MATCH
の組み合わせが必要です。
まとめ
- XLOOKUPは「見つからない場合」に代替表示できる強力な関数
- IFERRORなしでエラー処理が可能。ワイルドカードもサポート
- VLOOKUPよりも柔軟で保守性が高く、初心者にもおすすめ
XLOOKUP関数を活用することで、データ検索の正確性と見やすさが大幅に向上します。
代替値やワイルドカード、比較検索などをマスターして、より効率的なExcel活用を目指しましょう!