Excelで複数シートや分割印刷時にページ番号を連続で振りたい場面は多いですが、単純に印刷プレビューを開くだけでは思い通りに続かないこともあります。
この記事では、Excelのページ番号を連続に管理・設定する方法を超丁寧に解説します。
Contents
Excelにおける「ページ番号が連続しない」典型パターン
ケース | 状況 |
---|---|
複数シートをまとめて印刷 | 各シートごとにページ番号が1から始まる |
シートの一部だけ印刷 | 途中からのページ番号指定が必要 |
ブック全体で通し番号を振りたい | シート全体で連番を継続したい |
基本:通常のページ番号設定方法

ヘッダー・フッターにページ番号を挿入
- 「ページレイアウト」タブ →「ページ設定」ダイアログを開く
- 「ヘッダー/フッター」タブを選択
- 「カスタムフッター」をクリック
&[ページ番号]
を挿入
これで各シート内では1ページ目から自動採番されます。
複数シートを印刷時にページ番号を連続にする方法
方法①:複数シートをまとめて印刷指示
- 複数シートをCtrlクリックで全選択 → 印刷実行
- Excelは全選択中のシートを通し番号で印刷します
方法②:シートを結合して仮想的に1枚のシート扱いにする
- 必要に応じてデータをマスターシートに統合
- 1シート化すれば当然連続番号に
途中からページ番号を始める方法

ページ番号の開始番号を指定する手順
- 「ページレイアウト」→「ページ設定」ダイアログ
- 「ページ」タブで「先頭ページ番号」を指定(例:2 から開始)
例: 1シート目を5ページまで印刷 → 2シート目は「先頭ページ番号=6」と設定すれば連続可能
自動連番をセル上に振りたい場合(ページとは別の連番)
数式で連続番号を作成
- セルA1に
1
、A2に=A1+1
と入力し、オートフィル - または、連続データ作成 →「ホーム」→「フィル」→「連続データの作成」
関数例(常に行数に連動して番号自動振り直し)
=ROW(A1)
→ 常に行番号を反映
複数シートのページ番号統一ができない場合の注意点

原因 | 対策 |
---|---|
シート個別印刷している | Ctrl選択でまとめ印刷 |
用紙サイズ・余白が不一致 | 全シートでページ設定を統一 |
印刷範囲が異なる | 印刷範囲設定を統一 |
シートごとに自動ナンバリングする方法(シート名に連番)
VBA活用例
Sub RenameSheetsWithNumbers()
Dim i As Integer
For i = 1 To Sheets.Count
Sheets(i).Name = "Sheet" & i
Next i
End Sub
→ シート順に自動で "Sheet1", "Sheet2"... という命名が可能
よくある質問(FAQ)

Q1. シートごとにページ番号が1に戻ってしまいます
→ Ctrlキーで複数シートを選択して印刷すれば通し番号になります。
Q2. フッターの左右中央など位置は自由に設定できますか?
→ 可能です。
「カスタムヘッダー/フッター」で左右中央を選べます。
Q3. ページ番号の「総ページ数」を一緒に表示するには?
→ &[ページ番号]/&[総ページ数]
で「3/10」形式の表示も可能です。
Q4. 途中でページ番号を手動で増やせますか?
→ 「先頭ページ番号」設定で任意のスタート番号を指定できます。
まとめ
- Excelは基本的にシート単位でページ番号がリセットされる
- 複数シートをまとめ選択印刷で通し番号化可能
- ページ設定の「先頭ページ番号」で途中開始も可能
- セル内の連番作成は数式・フィル機能・関数で柔軟に制御可能
実務では帳票・月次報告書・請求書発行など、ページ番号の安定運用が重要です。
ぜひ今回の内容を活用して、きれいな帳票作成に役立ててください!