Excelで印刷前に必須となる「ページ設定」。
用紙サイズ・余白・印刷範囲・ヘッダーやフッターなど細かい指定が必要ですが、
「毎回メニューをたどって設定を開くのは面倒…」
と感じる方も多いはず。
この記事では、Excelのページ設定をショートカットで素早く呼び出す方法を徹底解説します。
さらに印刷設定の便利な操作も紹介します。
Contents
Excelのページ設定とは?
ページ設定とは、印刷時の以下の要素を管理する画面です。
- 用紙サイズ
- 印刷の向き(縦・横)
- 余白
- ヘッダー・フッター
- 印刷範囲
- 拡大縮小印刷
ページ設定画面を最速で開くショートカットキー

操作 | ショートカット |
---|---|
ページ設定ダイアログ表示 | Alt → P → S → P |
もう少し簡略系 | Alt → P → SP (一気に入力可能) |
従来の旧式ダイアログ | Alt → F → U → P |
ポイント:Altキー経由のアクセスキーは慣れるとマウス不要で爆速操作できます。
ページレイアウトビューへの切り替えショートカット
Alt
→W
→P
→ ページレイアウトビューに切替Alt
→W
→L
→ 通常表示に戻る
ページレイアウトビューに切り替えれば画面上で直接余白やヘッダー編集が可能になります。
よく使うページ設定オプション別 ショートカット操作例

印刷範囲の設定
- 範囲選択 →
Alt
→P
→R
→S
(印刷範囲設定)
余白設定
Alt
→P
→M
→ 矢印キーで余白パターン選択
用紙サイズ変更
Alt
→P
→Z
→ 用紙サイズ選択
拡大縮小印刷設定
Alt
→P
→S
→ 拡大率入力
「ページ設定ができない」時の原因と対策
状況 | 原因 | 解決策 |
---|---|---|
ページ設定がグレーアウト | 保護シート・共有ブック設定中 | シート保護解除・共有解除 |
印刷プレビューに反映されない | 設定が保存されていない | 再度設定後に必ず保存 |
印刷範囲が勝手に変わる | テーブル自動範囲が影響 | 印刷範囲を都度確認 |
シート全体にページ番号を自動で振る関連技
- ページ設定 → ヘッダー/フッター設定 →
&[ページ番号]/&[総ページ数]
を活用
ワンランク上の便利技:ページ設定のカスタム保存

カスタムテンプレート化
- ページ設定を済ませたブックを保存
- テンプレート(
.xltx
形式)として保存 - 次回以降、常に設定済み状態で作業開始可能
マクロで複数シートに一括適用
Sub ApplyPageSettingsToAllSheets()
Dim ws As Worksheet
For Each ws In Worksheets
With ws.PageSetup
.Orientation = xlLandscape
.PaperSize = xlPaperA4
.Zoom = False
.FitToPagesWide = 1
.FitToPagesTall = False
End With
Next ws
End Sub
よくある質問(FAQ)

Q1. ショートカットで直接「ヘッダー/フッター設定」だけ呼び出せますか?
→ 残念ながら単独ショートカットはありません。
Alt
→ P
→ S
→ P
から「ヘッダー/フッター」タブに移動します。
Q2. Excelでページ設定を解除(リセット)する方法は?
→ ページ設定自体の初期化機能はありませんが、印刷範囲のクリア(Alt → P → R → C)で印刷範囲のみ解除可能です。
Q3. Ctrl + K や Ctrl + Shift + T は何のショートカット?
→ Ctrl + Kは「ハイパーリンク挿入」、Ctrl + Shift + TはExcel標準には登録なし。
カスタムショートカット設定時のみ動作する場合あり。
Q4. ページ設定はExcel for Macでも同様に使えますか?
→ 一部ショートカットは異なりますが、基本操作や設定項目はほぼ共通です。
Mac版は「⌘ + P」からも設定可能です。
まとめ
- ページ設定のショートカットはAlt経由アクセスが最速
- ページレイアウトビュー活用で直感的に設定可能
- テンプレート保存・マクロ活用で一括適用も効率的
- シート保護や共有設定時は制限がかかるので事前に解除を
ページ設定を素早く自在に扱えるようになれば、帳票作成や資料準備の生産性が一気に向上します。
ぜひこの記事を参考に、毎日のExcel業務を効率化してください!