政府は「マイナ保険証」の導入を進めており、マイナンバーカードを保険証として使えるようにしています。
しかし、マイナ保険証とマイナンバーカードの違いがよくわからない方も多いのではないでしょうか。
「マイナ保険証は新しいカードなの?」
「どうやって使うの?」
といった疑問を解消するため、この記事ではマイナ保険証とマイナンバーカードの違い、使い方、メリット・デメリットについて詳しく解説します!
Contents
マイナンバーカードとは?その基本機能
まず、マイナンバーカードの基本機能について確認しましょう。
マイナンバーカードは、国民一人ひとりに付与された「個人番号(マイナンバー)」が記載されたカードで、身分証明書や各種行政手続きのオンライン利用などに使えるものです。
マイナンバーカードの主な機能
- 身分証明書として利用可能(顔写真付き)
- 行政手続きのオンライン申請(e-Tax、住民票の写し取得など)
- マイナポータルを利用した各種サービス(医療費控除や年金記録確認など)
ポイント:マイナンバーカード自体はあくまで個人情報の管理や行政手続きを効率化するためのツールです。
マイナ保険証とは?マイナンバーカードと何が違うのか
マイナ保険証は、マイナンバーカードを健康保険証としても利用できるようにする機能のことです。
新たにカードを発行するわけではなく、既存のマイナンバーカードに保険証の機能が「追加」される形になります。
マイナ保険証の主な機能
- 医療機関や薬局で保険証として利用可能
- 過去の薬剤情報や特定健診情報の共有ができ、医療機関で確認可能
- オンライン資格確認が可能で、保険証の有効期限切れなどの確認が不要
注意:マイナ保険証として機能させるには、事前にマイナポータルでの登録手続きが必要です。
マイナンバーカードとマイナ保険証の違い
ここで、マイナンバーカードとマイナ保険証の違いを具体的に見ていきましょう。
機能 | マイナンバーカード | マイナ保険証 |
---|---|---|
カードの役割 | 身分証明書、行政手続きの利用 | 健康保険証としての利用 |
必要な手続き | 市役所等での申請・発行 | マイナポータルでの登録手続き |
主な利用場所 | 公的機関、銀行、インターネット手続きなど | 医療機関、薬局 |
情報の共有 | 行政手続きで使用する情報 | 過去の薬剤情報、特定健診情報 |
メリット | さまざまな行政手続きがオンラインで完結 | 医療機関での手続きが簡略化 |
プライバシー保護 | 個人番号は記載されるがICチップに限定 | 薬剤情報などは同意がないと参照されない |
結論:マイナ保険証は、既存のマイナンバーカードに保険証としての機能を追加するものです。
マイナンバーカード自体が「健康保険証」になるわけではありませんが、設定を行うことで保険証としても利用できるようになります。
マイナ保険証として利用するための手続き方法
マイナンバーカードをマイナ保険証として利用するには、事前に登録手続きが必要です。
以下の手順で、マイナ保険証としての機能を追加できます。
マイナ保険証の設定手順
- マイナポータルにアクセスし、ログインします。
- マイナンバーカードと、カードリーダーもしくはスマートフォンが必要です。
- 健康保険証利用の申し込みを選択。
- 手順に従い、利用登録を完了します。
- 完了後、医療機関や薬局でマイナンバーカードを提示するだけで健康保険証として使えるようになります。
注意:登録が完了するまでに1~2週間かかることがあります。
医療機関での利用予定がある場合は、早めに登録しておきましょう。
マイナ保険証のメリットとデメリット
マイナ保険証としてマイナンバーカードを使うことで、いくつかのメリットとデメリットが考えられます。
メリット
- 保険証の切り替え手続きが不要
- 転職や引っ越しをしても、保険証の資格確認がオンラインで行われるため、新たな保険証を発行する手間が省けます。
- 医療機関での情報共有がスムーズ
- マイナ保険証を利用すると、過去の薬剤情報や特定健診情報が医師や薬剤師に共有されるため、より適切な医療サービスが受けられます。
- 医療費控除の手続きが簡単に
- マイナポータルを通じて医療費情報を管理できるため、確定申告で医療費控除を申請する際に、医療費の明細を簡単に確認できます。
デメリット
- マイナンバーカードの紛失リスク
- マイナンバーカードを紛失すると、健康保険証としての利用もできなくなります。
カードの管理に注意が必要です。
- マイナンバーカードを紛失すると、健康保険証としての利用もできなくなります。
- システム障害のリスク
- マイナ保険証はオンライン資格確認システムを通じて運用されているため、システム障害が発生すると保険証としての利用が一時的にできなくなる可能性があります。
- プライバシーの懸念
- 過去の薬剤情報や健診情報が医療機関に共有されるため、プライバシーが気になる方にとってはデメリットに感じるかもしれません。ただし、情報共有には利用者の同意が必要です。
よくある質問(FAQ)
Q1. マイナ保険証とマイナンバーカードは別物ですか?
いいえ、マイナ保険証は新しいカードではなく、既存のマイナンバーカードに保険証の機能を追加するものです。
特別なカードを発行する必要はありません。
Q2. マイナ保険証を利用するには手続きが必要ですか?
はい、マイナ保険証を利用するためには事前に「マイナポータル」での利用登録手続きが必要です。
手続きが完了すると、医療機関でマイナンバーカードを保険証として使えるようになります。
Q3. マイナ保険証に同意しない場合、通常の保険証は使えなくなりますか?
現時点では、通常の保険証も引き続き利用可能です。
しかし、政府は将来的にマイナ保険証への一本化を目指しているため、いずれ通常の保険証が廃止される可能性もあります。
まとめ:マイナ保険証とマイナンバーカードの違いを理解して、便利に活用しよう!
マイナ保険証は、新たなカードではなく、既存のマイナンバーカードに健康保険証の機能を追加するものです。
マイナポータルで利用登録を行うことで、マイナンバーカードを保険証として医療機関や薬局で利用できるようになります。
マイナ保険証とマイナンバーカードの違いまとめ
- マイナンバーカード:個人番号カードとしての身分証明や行政手続きで使用
- マイナ保険証:マイナンバーカードに保険証機能を追加したもの
マイナ保険証の利用にはメリットが多い一方で、プライバシーやシステム障害のリスクもゼロではありません。
自身のニーズに応じて、マイナ保険証を活用するかどうかを検討してみてください!