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【Windows Defender】フルスキャンが終わらない?個人向けの完全対策|所要時間・スリープの影響・スキャン後シャットダウンの設定・スキャン方法・一時停止/オフ・“重い”と感じた時の最適化

「フルスキャンが何時間たっても終わらない」

「途中でスリープに入って進まない」

「終わったら自動でシャットダウンしたい」——

Windows 11/10 のMicrosoft Defender(Windows Defender)で、実際によくある悩みを原因→最短ルートの対処で解決します。

少しでもご参考になれば幸いです!


結論(最初に要点)

  • フルスキャンは環境次第で数十分〜数時間以上かかります。
    容量・小さなファイル数・外付けストレージ・圧縮/仮想ディスク等が多いほど時間は延びるのが普通です。
  • スリープに入るとスキャンは原則停止/中断します。
    電源設定でスリープを無効にし、AC電源接続の上で実施するのが定石です。
  • フルスキャンより“クイックスキャン+オンデマンド(カスタム)”の組み合わせが実務的。
    常時はクイック、気になる場所だけカスタム、しぶとい疑いはオフラインスキャンが最短で確実です(手順は下記)。
  • 終わったらシャットダウンしたい場合は、タスク スケジューラの「Windows Defender Scheduled Scan」を使ってスキャンを予約し、同タスクにシャットダウンの操作を追加するワークアラウンドが現実解(自己責任。概念手順は後述)。
    公式手順でスキャン予約は可能です。
  • 一時停止/オフ作業中のみ短時間に限定。
    Tamper Protection(改ざん防止)により自動で戻ることもあるため、恒久オフは非推奨です。
    管理用の正しい切り替えは後述。

まずは「今すぐ」直す:症状別の最短チェック表

症状よくある原因最短対処
フルスキャンが終わらないスリープ移行/大量の小ファイル/外付けディスク/圧縮/仮想ディスクスリープ無効&AC給電で再実行。外付けは一旦外す。通常はクイック+カスタムで代替。
途中で止まったように見える大容量アーカイブやVHD、復元ポイントなどの走査で一時停止風に進捗が動かなくても待てば進むケースが多い。心配ならオフラインスキャンで切り替え。
夜に回して朝までに終えたい電源管理でスリープ・画面オフが介入「電源とスリープ」→スリープ:しないに変更して実行(後で戻す)。
終わったら勝手に電源を切りたい終了後の自動化がないタスク スケジューラスキャン予約同タスクの“操作”にシャットダウン追加(概念手順は後述)。
PCが重い同時に重い処理/除外未調整/空き容量不足スキャンはアイドル時に、除外は最小限空き容量確保。必要に応じてクイック中心に運用。

フルスキャンの所要時間:何で変わる?

時間が延びる要素

  • ストレージの容量と断片化(HDDよりSSDが有利)
  • 小さなファイルが極端に多い(写真RAW、ソースコード、メールアーカイブ等)
  • 外付けディスク・USB・NAS を含める
  • 暗号化・圧縮ファイル・VHD/VHDXなどの展開検査
  • 同時並行の重い処理(動画エンコード、ゲーム等)

現実的な目安

  • SSD・クリーンな個人PCで1〜3時間台、HDDや外付け込みだと半日かかることも稀ではありません。
  • ふだんはクイックスキャン(数分)で十分。気になる場所だけカスタム、しつこい疑いはオフラインスキャンに切り替えるのが、速くて安全です。

スリープの影響:フルスキャン中にスリープに入るとどうなる?

  • スリープに入るとスキャンは基本的に停止/中断し、再開しても進捗が巻き戻るように見える場合があります。
  • 対策はシンプルで、スキャン前に一時的にスリープ無効にしておくこと。
    実行中は画面オフのみにし、スリープは“しない”
    終わったら元に戻すのを忘れない。

図解イメージ(言葉で)
設定
→ システム
→ 電源
→ 画面とスリープ
→ 「バッテリー駆動時」「電源接続時」のスリープ=しないに変更
→ スキャン実行
→ 終了後に元の設定へ戻す


Windows Defenderでフルスキャンする方法(基本手順)

  1. Windows セキュリティを開く(スタート → 検索で「Windows セキュリティ」)。
  2. ウイルスと脅威の防止スキャンのオプション
  3. フル スキャンを選び、今すぐスキャン
  4. ふだんはクイック、場所を絞るならカスタム、しつこい疑いはMicrosoft Defender オフライン スキャンが有効です。
    操作の詳しい流れは**「Windows セキュリティでスキャンを開始」**(公式)をご参照ください。

オフラインスキャン(強力)
通常のWindowsを介さずクリーン環境で検査するため、根に潜むマルウェアに強いのが特長。
検査後は自動再起動します。詳しくは**「Microsoft Defender Offline」**(公式)を参照。


スキャン後に自動シャットダウンしたい(実用ワークフロー)

Windowsには「スキャン終了後に電源を切る」ボタンはありません。

タスク スケジューラで実装します。

概念手順(安全第一で)

  1. タスク スケジューラを開く。
  2. 左ペインで タスク スケジューラ ライブラリ → Microsoft → Windows → Windows Defender
  3. Windows Defender Scheduled Scanをダブルクリックし、トリガーで開始時刻や頻度を設定。
  4. 操作に「スキャンを実行」を指定(既定タスクを利用)、必要なら“シャットダウン”をもう1つ追加
  5. 実行日はスリープ無効・AC接続で放置。終われば自動で電源オフ。
    スキャン予約の詳しい操作は**「Defender のスキャンをスケジュール」**(公式)を参照してください。Microsoft Support

メモ:シャットダウン追加は自己責任の自動化です。

初回は短いテストで誤動作がないか確認しましょう。


windows defender スキャン方法(使い分けの型)

  • クイックスキャン:日常の基本。数分で主要領域を検査。
  • フルスキャン:大きく変な兆候がある時、定期メンテのとき。時間に余裕がある日に。
  • カスタムスキャン:ダウンロードや外付けドライブ、特定のフォルダーを狙い撃ち。
  • オフラインスキャン:ルートキット疑い、しつこい検出/駆除失敗時の切り札。

windows defender 一時停止/停止/オフにする(最小限の手順と注意)

原則

オフは作業上やむを得ない短時間のみ

終了後は必ずオンに戻します。

Tamper Protectionにより自動復帰することもあります。

コントロール手順(Windows 11)

設定
→ プライバシーとセキュリティ
→ Windows セキュリティ
ウイルスと脅威の防止
設定の管理
リアルタイム保護をオフ(作業後にオン)。

より細かな制御や管理テンプレートは**Microsoft Learn(リアルタイム保護の構成)**参照。Microsoft Learn


“重い”と感じたら(最適化のコツ)

  • 実行タイミング
    アイドル時間に走らせる。エンコードやゲーム中は避ける。
  • 除外は最小限
    ビルド用フォルダー・巨大キャッシュなど無害で更新頻度が高い場所のみをピンポイントで除外(やりすぎは危険)。
    企業向けドキュメントだが除外設定の考え方が参考になります。
  • ストレージケア
    空き容量確保、外付けは不要時は外す。
    HDDなら通電中の断片化解消も効果あり。
  • “フル”依存をやめる
    日常はクイック中心+カスタム
    異常時だけオフラインへ切り替え。

よくある質問

Microsoft Defenderのフルスキャンはどのくらい時間がかかりますか?

PCの仕様・データ量・ファイル構成で大きく変わり、数十分〜数時間以上かかることもあります。

普段はクイック+必要箇所のカスタムを推奨。

パソコンのフルスキャン中にスリープに入るとどうなる?

基本は停止/中断します。

スリープ“しない”設定に変更→実行→元へ戻すのが安全です。

Windows Defenderのスキャン後シャットダウンはどうやって設定する?

タスク スケジューラWindows Defender Scheduled Scanスキャンを予約し、同タスクにシャットダウン操作を追加するワークアラウンドが現実的です。

スキャン予約のベース操作は公式に手順があります。Microsoft Support

Windowsディフェンダーでフルスキャンするには?

Windows セキュリティ → ウイルスと脅威の防止 → スキャンのオプション → フル スキャン

windows defender 一時停止/停止/オフにするには?

リアルタイム保護を一時オフ(作業後にオン)。

詳細設定やグルポリの構成はMicrosoft Learnを参照。Microsoft Learn


まとめ(要点とアドバイス)

  • 終わらない原因の大半はスリープ/外付け含め過大な対象/小ファイルの多さ。まずはスリープ無効・対象の見直し
  • 常用はクイック+カスタム、異常時はオフラインスキャンへ切り替えるのが時短かつ安全。
  • 自動化タスク スケジューラでスキャン予約。必要ならシャットダウン操作を追加(自己責任/要テスト)。
  • 一時停止/オフは最小限。Tamper Protectionにより自動復帰もあるため、恒久オフは推奨しない

ひとことアドバイス

“フルを毎回”は非効率。日常はクイック、必要箇所だけカスタム、怪しければオフライン——

この3段階で“速く・安全に”守るのが、個人利用の現実解です。


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