まだまだ暑さが続く2024年9月、経済産業省は東京電力と東北電力の管内で電力ひっ迫の可能性があると発表しました。
だけど、8月を乗り切ったのに、なんで9月に入ってから電力ひっ迫の話が出てきたの?
エアコンを使えと言われつつ、節電しろって矛盾してない?
今回は、このあたりの疑問に答えながら、今できる具体的な節電方法を解説していきます。
8月は乗り切ったのに、なんで9月で電力ひっ迫?
まず、多くの人が気になるのは
「8月の猛暑を乗り切ったのに、なんで9月になってから急に電力ひっ迫?」
という疑問ですよね。
実際に、Yahoo!コメントやSNSでもこの質問がたくさん見られます。
その理由にはいくつかの要因があるんです。
① 発電設備のメンテナンス時期
夏のピークを過ぎると、発電所の設備や送電網のメンテナンスが行われる時期がやってきます。
8月の猛暑でフル稼働していた発電設備も、当然消耗します。メンテナンスをしなければ、設備の故障や事故のリスクが高まります。
そのため、一部の発電所がメンテナンスに入ると、供給できる電力量が一時的に減少することになります。
② 残暑が予想以上に厳しい
今年は例年よりも暑さが続き、9月に入っても気温が高いまま。
8月と同じようにエアコンが使われているため、電力需要がまだまだ高いのが現状です。
通常なら9月は涼しくなってくるタイミングですが、今年は特に異常気象の影響もあり、想定外の電力消費が続いています。
③ 再生可能エネルギーの供給不安定さ
夏場の天候によっては、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーの供給が不安定になることもあります。
9月に台風が多発すると、太陽光発電の出力が低下するため、全体の電力供給バランスが崩れることもあるんです。
エアコンをつけろって言うけど、矛盾してない?
次に、「節電しろって言うくせに、エアコンを使えって言ってる。矛盾してるじゃないか!」という声。
これは一見すると確かに矛盾しているように感じますよね。でも、実はそうでもないんです。
① エアコンは命を守るための家電
まず、政府や電力会社が「エアコンは使ってください」と強調する理由は、熱中症対策です。
特に高齢者や子供など、熱中症のリスクが高い人たちにとって、エアコンは命を守るために不可欠なもの。
電力ひっ迫が起きても、命の危険を招くような無理な節電は求めていないんです。
② エアコン以外で節電する方法
エアコンは使いつつも、他の家電や電力消費を工夫して削減することができます。
例えば、以下のような方法で節電が可能です。
- 照明のLED化: 普通の電球よりもかなり少ない電力で済むLED照明を使う。
- 不要な家電の電源を切る: 使っていないテレビや電子レンジなどを完全にオフにする。待機電力もバカになりません。
- スマート家電を使う: 電力消費が少ない省エネ型の家電や、スマートプラグを使って自動で電源を管理。
こうした方法を使えば、エアコンをつけたままでも全体の電力消費を減らすことができます。
③ エアコンの効率的な使い方
また、エアコン自体を節電モードで使うことも大切です。
以下のポイントに気をつけるだけで、エアコンの消費電力を抑えることが可能です。
- 設定温度を少し高めに: 例えば28度くらいに設定し、扇風機やサーキュレーターを併用して冷房効果を高める。
- フィルターを定期的に掃除する: フィルターが汚れていると、エアコンが余計に電力を消費します。
- 日中の直射日光を防ぐ: カーテンやブラインドを使って、部屋の温度上昇を防ぎます。
電力ひっ迫の対策や今後の見通し
では、これからどうなるのか?
そして、私たちにできることは何か?
これについても気になるところです。
① 電力会社の今後の対策
電力会社や経済産業省は、発電量を確保するために新しい発電設備の稼働や、他の電力会社との連携などの対策を進めています。
また、再生可能エネルギーをもっと安定的に利用できるよう、バッテリーシステムや電力の需要調整を行う仕組みも検討中です。
② 私たちができる省エネの工夫
私たちがすぐにできることは、無理のない範囲での省エネ意識です。
エアコンを使いながらも、上記で紹介した方法で家庭内の消費電力を減らすことができれば、全体的な電力消費が抑えられます。
特に、夜間や日中のピークタイムに電力消費を少しでも減らすことが重要です。
③ 今後の見通し
9月後半にかけては、台風や天候の変動が大きくなるため、電力供給にも影響が出る可能性があります。
ただし、今後は発電量の確保に加え、地域ごとの電力調整が行われるため、過度に心配する必要はないと思われます。
まとめ エアコンは使いつつも、できる省エネを!
最後に、今回のまとめです。
9月に電力ひっ迫が起きる背景には、発電設備のメンテナンスや予想以上の残暑がありますが、エアコンを使いながらでも無理なく節電する方法はたくさんあります。
エアコンは命を守るために必要なので、使い方に工夫をしながら他の部分での節電を意識すればいいと思います。
今後も電力の供給状況は変わるかもしれませんが、日常生活の中でできる小さな省エネが大きな効果を生むかもしれません!