取り上げた受話器から、いきなり "Hello!"
「危なっかしい英語」で対応せざるをえないのはもうイヤだ!
という方へお届けいたします。
相手がどういった用件で電話をかけてきたのか、どういった返答を求めているのかを正しく理解して対応したいものですよね。
英語で電話がかかってきたとき、必要かつ十分に対応するための基本的なフレーズから、海外にかけるときに必要なフレーズ、
「約束をとりつける」
「ファックスや郵便物の着信確認する」
「仕事の進捗状況を尋ねる」
といった場面別に必要なフレーズまで、ビジネスシーンでありがちな電話対応をひととおり英語でこなせるだけの力が身につく内容をまとめてあります。
何度も何度も練習していけば必ず自分のものにできるはずです!
今回は「最初のひとこと」から見て行きましょう!
①電話をうけたときの最初のひとこと
●はい、YSS電器でございます。ご用件を承りましょうか?
Good morning, YSS Electrical Company.
May I help you?
◆「もしもし」
・Good morning.
・Good afternoon.
・Hello.
Good morning は午前中に、Good afternoon は午後に、Hello はいずれの場合にも
使います。
◆YSS電器でございます
・You've reached YSS Electrical Company.
・This is YSS Electrical Company.
・YSS Electrical Company.
上2文はいずれも電話を受けて会社名を名乗る時のあらたまった表現です。
会社にかかってきた電話を最初に受ける場合は相手がわかりませんので、ていねいに
言う必要があります。
◆人事部です
・This is the Personnel Department.
・The Personnel Department.
・Hello, Personnel.
部署名に Department や Section がついているときには、前に the をつけて言う必要があります。
◆阿部です
・This is Takashi Abe speaking.
・This is Mr. Abe.
・Takeshi Abe speaking.
英語では姓名両方で名乗るか、姓に Mr. や Mrs. 、Ms. 、Miss をつけるのが一般的です。
◆ご用件を承りましょうか?
・How may I help you?
・May I help you?
・What can I do for you?
may は can と入れ替え可能ですが、may のようがよりていねいです。
What can I do for you? はとてもカジュアルな表現です。
②電話をかけたときの最初のひとこと
●YSS電器の阿部と申しますが、ケンさんをお願いしたいのですが。
Hello, this is Mr. Abe calling from YSS Electrical Company.
May I speak with Mr. Ken, please?
◆もしもし
・Good morning.
・Good afternoon.
・Hello.
・Yes.
Yes は May I help you? などの質問に対してのみ使えます。
◆阿部と申しますが
・It's Takeshi Abe calling.
・My name is Takeshi Abe.
・This is Takeshi Abe.
My name is ~ は直接会って自己紹介するときによく使われる表現ですが、電話では
販売員などが相手に親近感を与える目的で使うことがあります。
◆YSS電器ですが
・I'm calling from YSS Electrical Company.
・I'm calling on behalf of YSS Electrical Company.
・I'm calling from YSS Electrical.
・I'm with YSS Electrical.
on behalf of ~ は「~を代表として/~のために」の意味。
セールスなど、長期的な付き合いがないと思われる、一度だけの電話でよく使われます。
◆YSS電器の阿部ですが
This is Mr. Abe calling from YSS Electrical Company.
社名と個人名の両方を名乗るのが丁寧な言い方です。calling はなくても構いません。
◆ケンさんをお願いしたいのですが
・May I speak with Mr. Ken, please?
I'd like to speak to Mr. Ken, please. ともよく言います。秘書や代わりの者が電話に
出たときにこう尋ねます。
◆ケンさんはいらっしゃいますか?
・Is Mr. Ken available?
・Is Mr. Ken there?
・Is Mr. Ken in?
available は、ここでは「(電話に)出られる」という意味です。