48. 準否定語・部分否定
not, no, never のように「~ない」とキッパリ否定せずに、「ほとんど~ない」と
弱く否定したり、「全部が~とは限らない」と部分的に否定することがあります。
準否定語による否定
hardly (ほとんど~ない), seldom (めったに~ない)など
部分否定
not ~ all [ always ] (全部〔いつも〕~とは限らない) などの部分的な
否定
Contents
① 準否定語による否定
英語には「ほとんど~ない」「めったに~ない」などの意味を表す語がいくつかあります。
このような否定表現に用いられる語を準否定語ということもあるんです。
hardly scarcely 「(程度が)ほと んど~ない」 |
I can hardly hear you. (私は君のいうことがほとんど聞こえない) I cannot hear you. (私は君のいうことが聞こえない) |
seldom rarely 「(頻度が)めった に~ない」 |
We seldom go to a movie at night. (私たちは夜はめったに映画を観に行かない) He rarely studied, yet he passed every exam. (彼はめったに勉強しなかったが、全ての試験にパスした) |
few 「(数が)ほと んどない」 little 「(量・程度が) ほとんどない」 |
Few students can solve the problem. (その問題が解ける生徒はほとんどいない) A few students can solve the problem. He has little interest in history. (彼は歴史にほとんど興味をもっていない) He has a little interest in history. |
<NOTE>
上の表に示したように、 few, little に a がつくと、肯定的な意味で「少しはある」と
なるが、これはあくまで主観的なものです。
なお、副詞の little は程度を表し、 think, imagine, expect などの動詞の前では強い否定になります。
I little expected her answer. (彼女の答えをまったく期待していなかった)
② 部分否定
all, every などの全体を表す語と not をあわせて用いると、
「すべてが~とは限らない」という意味になります。
これを部分否定といいます。
次の3文を比べてみましょう。
❶ Every ball is white. (すべてのボールが白い) …〇〇〇〇〇
❷ Not every ball is white. 〔部分否定〕 …〇●〇●〇
= Every ball is not white. (すべてのボールが白いわけではない)
❸ No ball is white. (どのボールも白くない) …●●●●●
❶の文を否定文にすると、❷の部分否定の文になる ( not every ~ )。
❷の文に対して、❸の全部を否定する文を全体否定という ( no~ )。
部分否定 | 全体否定 |
not ~ all [ every ] (すべてが~とは限らない) not ~ both (両方とも~とは限らない) not always (いつも~とは限らない) not necessarily (必ずしも~とは限らない) not quite [ altogether ] (全く~とは限らない) |
not ~ any / none not ~ either / neither never / not ~ at all never / not ~ at all never / not ~ at all |
I don't want both the books.
(本を二冊ともは要らない)
He is not always busy on Mondays.
(彼は月曜日にいつも忙しいとは限らない)
Tall people are not necessarily good basketball players.
(背の高い人が必ずしもバスケットがうまいとは限らない)