英語は勉強すればするほど、難しい単語や構文を使いたくなるものですよね。
しかし日常会話はシンプルが一番!
誰もが知っているような英語を使うことが英会話名人への近道です!
『これってこういう意味だったんだ…』
『直訳すると全く違うなぁ…』
なんてこと沢山ありますよね。
ここでは誰もが簡単に明日から使えるネイティブ英語のフレーズをご紹介いたします。
今回は「落ち着いて」です。
Contents
①「落ち着いて」
●Keep your shirt on.
(落ち着いて)
もちろん「シャツを着たままで」ではありません。
西部劇でいざ殴り合うとき、両者が儀式のように服を脱ぎ捨てるシーンをよく見ます。
これは当時高価だった服が破れたり引きちぎったりするのを避けるためだったと言われており、服を脱いだら、「やるぞ!」の合図になります。
Keep your shirt on. は、相手のやる気を押しとどめる意味があり、焦っている人に
対して使えるフレーズです。
②「落ち着いて、冷静にね」
●Don't lose your cool.
(落ち着いて、冷静にね)
cool は名詞で「落ち着き/冷静さ」という意味。
lose one's cool で「冷静さを失う/取り乱す」となり、
Don't lose your cool. は「落ち着いて、冷静に、大騒ぎしないで」。
Keep your cool. も同じ意味です。
He lost his cool. なら「彼は激怒した」となります。
くだけた言い方なので、目上の人やビジネスの場にはふさわしくありません。
③「落ち着いて」表現いろいろ
●Calm down and count to ten.
(ゆっくり10数えてごらんなさい)
「落ち着いて10まで数えてごらん(そのうちに怒りも収まるでしょう)。」
怒る前に一呼吸おいて数を数えるのは、どこの文かでも同じ。
母親が子供に向かってよく使う決まり文句です。
当然目上の人に向かって使うのは避けたいフレーズです。
●Don't have a fit.
(そんなに怒らないでよ)
fit は医学用語で「発作」の意味で、それが「感情の爆発」に結びついて「怒らないで」
となります。
キレかけた相手に対し、「まあ、抑えて、抑えて」というニュアンスです。
上から目線の一言ですので使う場面は考えましょう。
●Don't go postal.
(怒り狂わないで)
ここ10年くらいで登場したスラングです。
アメリカで、郵便局にいきなり銃を発砲して多くの死傷者を出す襲撃事件が発生して以来、go postal「郵便局の状態になる」→「凶暴になる」の意味で使われるようになりました。
④会話での使い方
I need to go to the bank. (銀行に行かないと)
Are you really going to leave me alone here?!
(私を本当にここに置いていく気?)
Don't have a fit. I'll be back in five minutes.
(そんなに怒るなよ。5分で戻るよ)
ポイント
ささいなことで腹を立てられたら、こちらはなだめるしかありません。
Don't have a fit. 「まあまあ、そんなに怒らないで」とも言えますが、
相手をさらに怒らせる恐れもあるので、要注意!
⑤He would give you the shirt off his back.
の意味とは?
シャツをくれる人はいい人?
シャツ一枚しか身にまとわず、それが最後の持ち物であっても手渡してくれる。
そんな彼は、
He would give you the shirt off his back.
「彼は(最後の)シャツまで脱いであなたにくれるだろう」→「とてもいい人」
に違いありませんね!