「新型コロナの検査ができなくなりました」
「検査待ち時間が長くて、とてもじゃないが並べない」
「かかりつけのクリニックに電話したら、現在検査ができないので他の病院に行ってくださいと言われた」
という事例を目にするようになってきましたね。
総合病院に多くの検査希望の人が流れてきている状況ですが、新型コロナを受け入れている病院は二重苦の状態です。
新型コロナの症状が出た場合の対処法は?
検査キットの優先順位は?
無症状者はどうすべきなのでしょうか?
①新型コロナの症状が出た場合の対処法は?
新型コロナを疑う症状が出た場合、どこを受診すればいいのか分からないという人がたくさんいらっしゃるようです(自分もそうなんですが)。
まず原則として、かかりつけ医や最寄りの医療機関に相談することが望ましいようですね。
厚労省は、各都道府県における相談窓口を公開しています(2)。
これでも分かりにくい場合、「発熱外来 〇〇市」などと検索すれば、上のほうに必ず相談窓口が書いたウェブサイトが出てきますので、そこからアクセスしてみてください。
(参考)
(1) 新型コロナウイルス感染症オミクロン株の発生等に伴う抗原定性検査キットの発注等について(URL:https://www.mhlw.go.jp/content/000888740.pdf)
(2) 新型コロナウイルスに関する相談・医療の情報や受診・相談センターの連絡先 (URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html)
②検査キット供給優先順位
優 先 順 位 ↓ |
医療機関 地方自治体 (受信前の自己診断目的) |
エッセンシャルワーカーの濃厚接触者 (待機期間を短縮するため) |
|
無料検査事業 その他 |
検査希望者が過剰である今、厚労省は1月27日に、検査キットの優先供給について自治体等に通知を出しました。
医療機関や地方自治体用に確保するためです。
現在不足しているのは抗原検査キット、検体を入れるスワブや容器などらしいですね。
PCR検査については汎用性のある試薬の流通は余裕があるようで、どちらかというと検査需要の増大が影響しているとのこと。
なので抗原検査キットはしばらく入手困難となる可能性が高いと思われます。
年末から、無料検査事業が各自治体ですすめられていますよね。
一部の自治体では一旦停止となりましたが、多くの自治体では現在も無料検査事業が有効だそうです。
高齢者や重症化リスクが高い人への検査が滞る懸念がありますので、基本的に無料検査は、発熱などの症状がなく、濃厚接触者ではない無症状者を対象としています。
③無症状者の検査について
まず、症状がないならば、検査せず一定期間自宅待機するほうが良いと思われます。
そもそも濃厚接触者の追跡自体が物理的に行えない状況ですから、複数の自治体で濃厚接触者に対する検査が差し控えられる方向に動いているようですね。
そして抗原検査キットが陰性でも、感染していないとは言い切れないとのこと。
新型コロナの症状があり、ウイルス量が増えてきたときに検査精度が担保されるものと理解していたほうが良さそうですね。
現在緊急増産が行われているようですが、供給が安定するまでは、無症状者における不要不急の検査は自制が求められるのではないでしょうか。