ストレスが原因で起こる難聴「突発性難聴」。
年齢に関係なく起きる可能性がありますよね。
さらに、最近の難聴の傾向としてイヤホンによる耳への負担が増えており、これはイヤホンをつけて長時間スマホの音楽や映像を大音量で聞いていることが関係しています。
ここではどんな症状が起こるのか、そして有効な治療法等を見ていきましょう。
①突発性難聴の初期症状とは?
突発性難聴は、片側の耳の聞こえ方が急におかしくなる感じです。
「急に」とは何月何日の何をしていたときとはっきり説明できるほどで、
「おかしくなる」とは、単に聞こえが悪くなるだけでなく、耳鳴りや耳閉感があったり、ふだんと違う聞こえ方をしたりすることも含んでいます。
②治療法や対処法はあるのか?
耳鼻咽喉科で受診する時は聴力検査などが行なわれます。
また、聴神経腫瘍など他の病気を疑い、頭部MRI検査が行なわれることもあります。
安静にし、ステロイド薬を投与する医学的治療など、様々な治療法を組み合わせた治療がなされることが多いですが、後遺症が残る可能性もあるそうです。
あくまでも発症後の早期治療が肝心だということです。
発症してから48時間以内に治療を始めることで、症状が改善しやすくなります。
安静の指示があれば、ウォーキングなどの「運動」は 控える事です。
突発性難聴治療の場合は、できるだけ静かな 刺激の少ない環境が大事です。
突発性難聴は、難病であり、 初期治療が非常に大切なので、この先の人生の 聴力や耳鳴りなどの症状を左右すると言っても 過言ではありません。
ですので、多少生活の不便を感じても できうる最善の努力をするべきですね。
③ストレスで発症しやすくなる突発性難聴とは?
40代〜60代に多いと言われていますが、10〜20代の若者や働き盛りの年代にも発症することがあります。若いからといって過信しないことです。
どんな症状が起きるのかというと、
突然片耳が聞こえなくなり、ひどくなると耳閉感(耳が詰まった感じ)、耳鳴り、めまいや吐き気を伴うこともあります。
その後症状が悪化するようであれば、早急に耳鼻咽喉科を受診することが必要です。
④イヤホンの長時間利用と難聴の関係
人の耳は、車の騒音などに1日8時間以上、長期間さらされることによって難聴を発症する可能性があります。
そのため、イヤホンから直接耳の中に入った音も、内耳の蝸牛にある「有毛細胞」を傷つけることで、音を感じ取る機能を損なうことになります。
イヤホンを長時間つけていると、耳の中に湿気がたまり、カビが繁殖してしまったり、耳の穴がこすれて湿疹ができたりする場合があります。
それにより、耳の中に分泌物が詰まり、進行すると鼓膜の奥の神経が細菌でダメージを受け、聴力が低下してしまう事もあるので注意が必要です。
『イヤホン難聴の治療法』
内耳にある有毛細胞がダメージを受けていなければ、耳を安静にすることで聞こえを回復させることができます。
これには、騒音下で耳栓を使ったり、定期的に音を聞かずに耳を休ませたりすることが有効です。
『イヤホン難聴の予防法』
イヤホンを使う時には音量を下げ、適度に耳を休ませる時間をもつことや、イヤホンの使用時間を1日1時間未満に抑えることなどが挙げられます。
一般的に、イヤホンの音量で安全とされる目安は、最大音量の60%以下とされています。
また、どうしてもイヤホンを使用するのであれば、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使うことで、騒音下でも音量を上げる必要がなくなり、快適に音楽を楽しむことができるでしょう。
⑤最後に…
ここでは難聴の起こるメカニズムに加え、突発性難聴やイヤホン難聴について見てみました。
難聴になってしまう前に、日常生活の中で今からでもできることを実践し、耳をいたわってあげることが大切です。