NNNのまとめでは、24日、全国で確認された新型コロナウイルスの新たな感染者は
6万1259人、亡くなった方は206人でした。
重症者は23日時点で前の日から15人減り、1474人となっています。
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の急速な感染拡大が続く中、コロナ対策の遅れが鮮明になりつつあります。
ワクチンの3回目接種を終えたのは対象者の2割にとどまり、人口に対する割合は先進国で最低。
抗原検査キットの不足なども深刻ですよね。
米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの3回目接種後に報告された副反応について、厚生労働省の専門家部会は中間の調査結果を公表しました。
ファイザー製やモデルナ製の2回目接種後と比べて、どうなのでしょうか。
ワクチン3回目の予防効果は?
そしていつ日本に届けられるのか?
①ファイザーワクチン3回目の副反応は?
昨年12月から3回目接種が始まった医療従事者2179人の接種後の症状を分析した結果ですが…
大半が接種から2日目に生じており、2回目接種後と同様の傾向だったようです。
・37・5度以上の発熱 … 39・4%
(ファイザー製2回目接種後の1万9592人では38.1%)
・38度以上の発熱 … 21・0%
(ファイザー製2回目接種後の1万9592人では21.3%)
・接種部位の痛みなど … 92・8%
(ファイザー製2回目接種後の1万9592人では90.7%)
・体のだるさ … 69・2%
(ファイザー製2回目接種後の1万9592人では68.8%)
・わきの下のはれや痛み … 5・3%
(ファイザー製2回目接種後の1万9592人では1.47%)
・かゆみ 13・5%
(ファイザー製2回目接種後の1万9592人では11.9%)
・だるさ 69・2%
(ファイザー製2回目接種後の1万9592人では68.8%)
・頭痛 55・0%
(ファイザー製2回目接種後の1万9592人では53.1%)
1月2日までにファイザーの3回目接種をした53万1296人では、重大な副反応に位置づけられている心筋炎や心膜炎の疑い例は0件だったようです。
②モデルナ製との比較は?
ファイザー製3回目接種後の方が発熱は少なかったようですね。
モデルナ製ワクチンの2回接種後の1万1791人では、
・37・5度以上の発熱 … 76・8%
・38度以上 … 60・1%
・接種部位の痛みなど … 87・5%
・かゆみ … 14・0%
・だるさ … 80・0%
・頭痛 … 63・4%
モデルナ製の3回目接種の副反応については、接種者が増えた段階で調べることにしているとのこと。
ちなみに…
米バイオ医薬品企業モデルナの日本法人、モデルナ・ジャパンの鈴木蘭美社長は26日、モデルナの新型コロナウイルスワクチンは3回目の追加接種から6カ月後も
「十分な感染予防効果を維持している」
と強調。
モデルナは26日、コロナ感染を防ぐ「中和抗体」が、新変異株「オミクロン株」に対しては従来株よりも大幅に減少したとのことで、オミクロン株に特化したワクチンの臨床試験(治験)を始めました。
鈴木社長は「オミクロン株は半年後の中和抗体の減少は激しい」としつつも、感染を防ぐ十分な水準は保っていると指摘。
「3回目の接種を受けた人には安心してもらえる」
と、モデルナ製ワクチンの効果に自信があるようです。
しかし、オミクロン収束後もコロナウイルスは進化し続けるので、新たな変異株が将来に出現することを念頭にワクチンの開発を進めているようですね。
③ウイルスの感染を防ぐとされる抗体価
ファイザーの3回目接種の前後を比べ、ウイルスの感染を防ぐとされる抗体価の変化も調べられました。
438人の接種前の分析では、年齢が高くなるほど抗体価がわずかに減少している傾向あり。
このうち、接種後1カ月経った252人の抗体価を調べたところ、平均約50倍に上がり、年齢にかかわらず最終的に同程度になったようですね。
ただ、この抗体価がオミクロン株に対する効果をどの程度持つかはわからないとのこと。
そして接種後に副反応として起こる熱の高さと抗体価の上昇率も比較したところ、高い熱が出ても抗体価が大きく増えるとは限らないそうです。
そして上記のモデルナジャパンの社長は、日本向けの追加接種用ワクチンは
「上半期に届ける」と明言しました。
が、半年後には新手のウイルスが出てきているかもしれませんよね?(;´Д`A ```
そうなればまた4回目には…などとならないでしょうか…?